ひらくの漫画を開け!【「臏 〜孫子異伝〜」星野浩字】
「臏 〜孫子異伝〜」星野浩字
あらすじ(ウィキペディア引用)
古今の名将に影響を与えた書・『孫子兵法』。それを著した「孫子」と呼ばれる男は2人いるのだ。一人は『孫子兵法』を著した孫武。もう一人の「孫子」は名を孫臏という。群雄が割拠する戦国時代の真っ最中にあった紀元前360年頃の中国。顔に墨を入れ、膝の骨を抜かれた異形の軍師・孫臏はその乱世を駆け抜けてゆく。
とまあ、戦国モノの漫画である。笑
この手の漫画で最近勢いのあるのは「キングダム」ですよね。
しかし、この漫画はキングダムとは違って、戦争や戦闘に重点を置いていない点が面白い。
主人公は、将軍や勇敢な兵士ではない、軍師を主人公にしていることにこの漫画の独自性はある。軍師が膝の骨を抜かれた主人公であるので、戦闘はできず、あらゆる戦略、知略、策略に特化している。
主人公、孫ビンは希代の策略家、孫子の末裔として描かれている。故に、孫子兵法をストーリーの所どころに散りばめている。
現時点(2013年4月26日)までの大筋の話は、
1巻は主に孫ビンの凄さ、モテ男の紹介、
2巻以降は、
将軍デンキや狄国の女シンフェンとの出会い
斉国、魏国(ライバルホウケン)、狄国の関係性、
クーフェンツなる最強部隊の躍動(これまたキャラが立ってて良い)
狄国襲来、狄国との戦争
シンフェンの葛藤
狄国の将軍ゼンウの過去(敵キャラゼンウがイカれててクレイジーだぜ!)
と続くわけだが、詳細は手にとって読んで欲しい!笑
この漫画は買って損はしないはず!騙されたと思って買ってみて欲しい。
戦争に向かう、一兵士一兵士の心情の描き方、登場してくるキャラの漢気の良さ、葛藤するシンフェンの様子、というようなヒューマンドラマ的要素がとても素晴らしく、何度も感動して泣いてしまった。
また、孫ビンが繰り出す戦略やクーフェンツの躍動は痛快!だが、うまくいかない時もある。それは相手、狄国将軍ゼンウがいい感じでイかれてることに起因している。ゼンウのクレイジーさ、クレバーさ、彼の過去など、魅力あるキャラだ。本当に。
もし、このゼンウというキャラがいなかったら、この漫画はありきたりな英雄漫画になっていただろう。
連載中であるので、ネタバレになる危険性もあって、大雑把にしか言えないのが歯がゆい!
しかし、この漫画のすごい所はまだある!
この星野浩字という漫画家は、
末恐ろしいストーリーテラーであるということだ!
12巻の巻末に、作者が語った内容として、今連載している「ビン孫子異伝」は"クーフェンツ"の物語の一部に過ぎないと言っている。
つまり、
"クーフェンツ"という物語は全七章構成であり、ビン孫子異伝はその第五章を描いているだけだ。
なぜ五章から書いたのかといえば、青年誌で連載をとるためには、三十代の読者層向けに主人公を大人にすることを編集から求められたためとしている。
初連載のペーペーの漫画家が編集に抵抗できるはずもなく、本来はクーフェンツというタイトルで第一章から書きたかったのだという。
作者本人も青年誌向きというより、少年誌向きの絵であると認めている。
この星野浩字という漫画家は、まだまだ底が知れない。キングダムのような華やかさはないが、これほど綿密なストーリーを構成できる人間はそうはいない。
一読の価値あり。
作品と作者に敬意と応援を込めて。
あらすじ(ウィキペディア引用)
古今の名将に影響を与えた書・『孫子兵法』。それを著した「孫子」と呼ばれる男は2人いるのだ。一人は『孫子兵法』を著した孫武。もう一人の「孫子」は名を孫臏という。群雄が割拠する戦国時代の真っ最中にあった紀元前360年頃の中国。顔に墨を入れ、膝の骨を抜かれた異形の軍師・孫臏はその乱世を駆け抜けてゆく。
とまあ、戦国モノの漫画である。笑
この手の漫画で最近勢いのあるのは「キングダム」ですよね。
しかし、この漫画はキングダムとは違って、戦争や戦闘に重点を置いていない点が面白い。
主人公は、将軍や勇敢な兵士ではない、軍師を主人公にしていることにこの漫画の独自性はある。軍師が膝の骨を抜かれた主人公であるので、戦闘はできず、あらゆる戦略、知略、策略に特化している。
主人公、孫ビンは希代の策略家、孫子の末裔として描かれている。故に、孫子兵法をストーリーの所どころに散りばめている。
現時点(2013年4月26日)までの大筋の話は、
1巻は主に孫ビンの凄さ、モテ男の紹介、
2巻以降は、
将軍デンキや狄国の女シンフェンとの出会い
斉国、魏国(ライバルホウケン)、狄国の関係性、
クーフェンツなる最強部隊の躍動(これまたキャラが立ってて良い)
狄国襲来、狄国との戦争
シンフェンの葛藤
狄国の将軍ゼンウの過去(敵キャラゼンウがイカれててクレイジーだぜ!)
と続くわけだが、詳細は手にとって読んで欲しい!笑
この漫画は買って損はしないはず!騙されたと思って買ってみて欲しい。
戦争に向かう、一兵士一兵士の心情の描き方、登場してくるキャラの漢気の良さ、葛藤するシンフェンの様子、というようなヒューマンドラマ的要素がとても素晴らしく、何度も感動して泣いてしまった。
また、孫ビンが繰り出す戦略やクーフェンツの躍動は痛快!だが、うまくいかない時もある。それは相手、狄国将軍ゼンウがいい感じでイかれてることに起因している。ゼンウのクレイジーさ、クレバーさ、彼の過去など、魅力あるキャラだ。本当に。
もし、このゼンウというキャラがいなかったら、この漫画はありきたりな英雄漫画になっていただろう。
連載中であるので、ネタバレになる危険性もあって、大雑把にしか言えないのが歯がゆい!
しかし、この漫画のすごい所はまだある!
この星野浩字という漫画家は、
末恐ろしいストーリーテラーであるということだ!
12巻の巻末に、作者が語った内容として、今連載している「ビン孫子異伝」は"クーフェンツ"の物語の一部に過ぎないと言っている。
つまり、
"クーフェンツ"という物語は全七章構成であり、ビン孫子異伝はその第五章を描いているだけだ。
なぜ五章から書いたのかといえば、青年誌で連載をとるためには、三十代の読者層向けに主人公を大人にすることを編集から求められたためとしている。
初連載のペーペーの漫画家が編集に抵抗できるはずもなく、本来はクーフェンツというタイトルで第一章から書きたかったのだという。
作者本人も青年誌向きというより、少年誌向きの絵であると認めている。
この星野浩字という漫画家は、まだまだ底が知れない。キングダムのような華やかさはないが、これほど綿密なストーリーを構成できる人間はそうはいない。
一読の価値あり。
作品と作者に敬意と応援を込めて。
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