ひらくの漫画を開け!【うみべの女の子/浅野いにお】
やっと、うみべの女の子入手し、読んだ。しかし、どことなく磯辺に共感を得てしまってキツイ。
小梅はとっても純粋な女の子だったわけで、肉体的な漆黒と精神的な純白は共存するんだなあと。
僕なりに二人のラストを簡単にバラすとするならば、
磯辺には「恋と罰」が、
小梅には「哀と悔い」が、
という印象。
磯辺の自己防衛の意識は凄まじいよね、これも思春期特有の思い込みによるものだと思う。
小梅が最後磯辺に告白する時のあの描き方は秀逸だった!詞と一コマ一コマの心象風景の連続、小梅が泣き崩れるシーンはすごい!さすがいにおといったところやね!
もーね、小梅の磯辺が変わってしまった、もう違う磯辺になってしまったけど、どうしようもなく好きで、でも断られた時のあの喪失感は初恋(かはわからんけど)特有の感じよね〜。当たり前の時に、当たり前の場所に、その人がいなくなる、っていう堪え難い悲しさ。
「いにを節」炸裂の漫画だぅた。
鹿島のようなタイプの人間だとこの話は理解しにくいと想像したり、評価は分かれる作品だとおもう。しかし、一読の価値あり!
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2011/03/17
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