4月27日の「朝まで生テレビ」ネット世代の頭の中を覗いてみよう。
2013年4月27日の「朝まで生テレビ」!
~激論!ネット世代が日本を変える?!~
以下出演者
まず驚いたのは、
オープニングコールで、「以前まで政治に無関心とされていた"ネット世代"そして、ネット世代の論客を集めて徹底討論をします!」と紹介された。
おいおいちょっと待ってくれよ〜
「ネット世代は政治に無関心」というフレーズは、一つの偏見であり、メディアが世間に押し付けたイメージだ。
その証明として、今最も信頼性のある言葉を持っているのは、紛れもなくネット世代の人間である。
そして、僕ら世代は、ネット世代の中でもデジタルネイティブに属する。
ネット世代は政治に無関心などではなく、政治に関する情報にふれ続けてきたため、少し"うんざり"してただけ。
決して政治に無関心などではない。
旧来の政治体制、メディアの作ったステレオタイプの注入が悪いのであって、ネット世代が悪いのではない。
今、ネット世代は冷静に着実に社会を、政治を、経済、文化などあらゆる積み残された課題を一つ一つ分析している段階。
団塊世代は衝動に従い、反骨精神で国の骨組みは作ってきた、そしてその中でずうっとその権益を守ってきた。でも、社会は変わる。
守るだけでは、なりゆかない時代に入った。
新日本の時代はこれから、ネット世代が新たな価値観で創り出していく。その展望が随所に見えた放送だった。
討論の中で私が気になった発言をピックアップしていく。覚えている限り(笑)
【憲法改正や天皇制の件の流れで】
堀江貴文は憲法の第1章が天皇からはじまるのか疑問も呈した。
堀江貴文、「現代日本における天皇の立ち位置が、戦争を経験していない、戦争を経験した両親を持たない世代の僕らにとっては、違和感がある。」というようなことを言及。
これは共感できる。
彼は、天皇自体を否定しているのではなく、天皇が国家のあり方を定める憲法に明記されているのは、戦後直後の国をまとめるという役割のもとで大いに天皇の後光を以て成し遂げられた。が、その役目は既に果たし切り、これからの日本を考える上で、天皇が国家の根っこの部分に居続ける意義は薄れているのは事実であるという指摘をしたと私は解釈した。
【ネットメディアとマスメディアの話】
またまた堀江さんの発言、「池上彰がすごいと言われている、この社会はつまらない」
その真意は、池上彰はジャーナリストとしての"ジャーナリズム軸"が明確であり、彼は彼の仕事をしているまでなのに、他のメディア人が曖昧な立ち位置でぬるい発言をしているから、そうした池上彰がすごいと言っている社会はつまらない。ということだ。
また、駒崎弘樹は「学生運動世代は悪い権力に対して主張できた。しかし、我々の世代は自分たちで解決策を作ることが課せられている」「マスメディアの悪口・批判・ディスるはもういい」と語った。
飯田泰之は「ネットの世界はマイナーであることが結束力を強くしている」と話した。
堀江貴文は「ネットは今ではメジャーである、津田大介のメールマガジンの読者が多いのはわかるが顔出しもしていない人のメールマガジンが5000人の読者がいることが驚異的だ」と話した。「今はパラダイムチェンジが起きていてクリエイターで才能がある人がネットの普及によりデビューすることができるようになった」と語った。
乙武洋匡は「ツイッターなどネットは既存メディアでは出ていない情報が見られることがおもしろい。しかし都知事選の時にネットの論調と違い石原氏が当選したことでネットは世論の一部であると痛感した」と話した。
荻上チキは「ネットのコンテンツの魅力はメディアで取り上げていない人を取り上げていること。テレビはタイムラグがある、時間の制約や空気の読める人を出している」と語った。
【ネットの今後についての視聴者からの意見について】
荻上チキは<u>差別の問題</u>は10年後も残ると話した。
乙武洋匡は「(Twitterをはじめてから、よくわからない暴言や罵倒をされるようになったことに触れ)今ツイッターなどネットが一般に近づいた」と話した。
【若者は国に何を期待し諦めるべきかという視聴者からの意見について】
古市憲寿は「自分の子どもを持つようになるとと国について考えるようになる」と話したが、
堀江貴文は個人差はあると反論した。
駒崎弘樹は「子どもや未来への投資に再配分してほしい」と求めた。それがされないのは高齢者の投票率があるという。
慎泰俊がカンボジアなどで信用組合に投資しているなど自身の仕事内容を説明した。その投資のやり方は、メルマガなどと本質的に似ていてインターネットのお陰でコストが下がり少しずつお金を出す人が増えている、クラウドファンディングで児童養護施設に寄付も行なっていると話した。
田原総一朗は「投資ではないボランティアの仕事をなぜやるのか」と聞くと、
慎泰俊は「絵を描きたい人が絵を書くのと同様に寄付を行なっている」と答えた。
つまり、社会に自分をどう貢献したいかを考えた上で、やりたいことをやっている、したいようにしているだけだ。ということ。
これがネット世代からの意識の変化の部分だと思う。
利益追求ではなく、自己実現欲に従って自分を表現する。
ある意味、ネット世代皆がクリエイター精神を強く潜在的に持っているということだ。
ネット世代は今の日本では、マイノリティである。
しかし、将来、そのマイノリティがマジョリティになる時代は必ずくる。その時に、僕らネット世代が今までの積み残された課題分析を行動に移し、国の新たな価値観を創出していくだろう。
そうなる未来は遠くはない。
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